20170320

  誕生日を一週間後に控えている。誕生日が当たり前のように幸せで当たり前のように欲しいものが手に入るわけではないと気が付いたのはもう随分と前である。

  春休みの誕生日なんて学生の時では忘れられやすかったり、誕生日プレゼントに親からゲームキューブスマブラのソフトを買ってもらったのが中古だったり、当時親友だった子から粗末なお祝いをされたり、幼稚園か小学生低学年の頃二つ上の従兄弟がフルスイングした金属バットが見事目の横に命中しパンダのような青痣を手で隠しながらケーキのロウソクの火を吹き消す私。どこか満たされなくてさびしくてあまり幸せな日を思い出せない、それでもプレゼントや0時ジャストに送られてきたデコメ満載のEメールとか嬉しかったよ。青痣を作ったあの日だって目に当たってないだけ幸せかもな、視力も良いもんだ。

  ゆっくりと幸せになりたい。

  外に出てもそんなもんだから、今年の誕生日は有給を取ったよ、自分へのご褒美に。好きなことを好きなだけして好きなだけ眠る。きっとそれもどこかさびしくなるんだろうな、わかってるけど幸せだと言い聞かせる。

  両親からお祝いのメールが来るといいな、それだけ。